2010年09月09日
PCM研修
PCM(Project Cycle Management)は、開発プロジェクトの計画立案・実施・モニタリング・評価のために、JICAをはじめ多くの開発援助機関で用いられている手法です。
今回の研修はそのうちのモニタリング・評価をメインとした2日間の研修でした。(計画立案は7月に終了)
今回の研修は、特にJICA草の根技術協力事業に携わっているNGO、地方自治体、大学等の国際協力担当者の方々を対象としたものでした。
PCM手法を用いたプロジェクトのモニタリングと評価の考え方や方法を、講義とグループに分かれてのワークショップ形式による演習を通じて、PCM手法によるプロジェクトのモニタリングと評価を体験する、という研修です
…といっても受講していないと、なんのことやら?という感じかもしれませんが。。
私も知識が曖昧だったので、ここは勉強のため!と思って、2日間、受けてきました
写真のような感じで、理論だけでははてさて?という感じなので、実際に、グループごとに意見を出し合って、実際のモニタリングの方法、評価の方法を学びます。
架空の村で、開発プロジェクトを実際に実行し、その課題に対して、うまくいっているのか、このままプロジェクトを進めていいのか、それとも何か別のことをしたほうがよいのかなどのモニタリングを疑似体験しました。
そのあと、3年間のプロジェクトが進み、残すところ後4カ月、というところでの評価を行います。
OECD-DACが推奨している評価5項目(妥当性・有効性・効率性・インパクト・自立発展性)に分けて、それぞれプロジェクトの進行具合を比較し評価していきます。
写真のような感じで、それぞれグループのメンバーの意見をふせんに記入し、ボードへ貼り付け意見を共有していきます。
主観的ではなく客観的に評価する方法を学び、最終的にはこのプロジェクトの結論、提案、教訓まで明示するところまで話し合いました。
私のいたグループでは、結構意見が一致したので、比較的スイスイすすんでいる感じをうけましたが、他のグループでは議論が繰り広げられていたり、深いところまでみなさん考えていて、そばで聞いていてもそういう考え方もあるんだなと勉強になりました。
話し合うメンバーによっても、評価の仕方が異なるし、その分現場の知識も経験もないといけないなとも感じました。
JICAの草の根技術協力などに関わるNGO団体さんや大学など、国際協力に携わる方は知っておいたほうがよい研修だと思います
九州ではまた、11月6日(土)から 11月7日(日)の2日間、熊本市市民活動支援センターあいぽーと会議・セミナー室でPCM研修の計画立案コースが開かれます。
対象となる方は国際協力事業に携わるNGOのスタッフや、地方自治体、大学等の国際交流・協力担当者です。
受講料は無料ですが、交通費、宿泊費は各自でご負担していただくことになります。
もし、佐賀在住で興味がある!という方はこぞって申し込んでみては?
(ちなみに、これは2日間のプログラム全体に出席できることを条件としています)
応募締切は10月22日(金)必着、定員16名。書類選考の上、10月29日(金)に受講者決定の通知を行います。
(申し込み先は JICA九州 市民参加協力課 熊本県国際協力推進員 木下 まで
E-Mail:jicadpd-desk-kumamotoshi@jica.go.jp )
私はこの2日間頭は考えすぎていっぱいになりましたが、国際協力に関わるものとしてはよい学びになりました
国際協力に携わっているみなさん、まだ受けていなければ、ぜひどうぞ
高校生国際協力実体験プログラム2012
教師海外研修プログラム2012
大学生のみなさーん、いかがです?
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JICAボランティア応募相談
こちらこそ、いろいろと学ばせてもらうこともあると思うのでよろしくお願いします^^ 情報提供など、私でできることがありましたら、いつでもご連絡くださいね。
