2010年09月08日
ソロモンだより
みなさまお久しぶりです。体調を崩しており、ブログの更新ができずじまいとなっていました…
申し訳ありません
私は一応、保健師なのですが、人の体調管理には厳しいくせに自分の体調管理には甘いのがいけないトコですね
さてさて、今日はソロモンに派遣された青年海外協力隊、看護師の光武章子(みつたけあきこ)さんからのお便りです
光武さんは白石町出身で、2009年の1月に出発されたので1年半がすでに経過し残すところ、あと数カ月の活動です。
私も似たような活動をしていたので、なんだか読んでいてほんとにそうだなぁと、光武さんの思いに感動してしまいました。
ではでは、じっくりお読みください
こんにちは。
私は今ソロモンの首都、ホニアラから少し離れたところにあるマララクリニックで現地の看護師たちと一緒に患者さんの看護をしています。
ここはホニアラ市外の5つのクリニックと、27の村、そして6つの学校を管轄しているクリニックで、毎日多くの患者さん達が、ここを訪れます。
クリニックでの主な活動内容は、外来診療・妊婦検診・乳児検診・6つの村への巡回医療・学校訪問などです。
日本と違ってここは医師がいないので、医師が普段している診断・薬の処方・その他全てのことを看護師たちがしています。
私はソロモンに来るまで、途上国の医療をテレビや本などでなんとなくイメージできる程度しか理解していませんでした。なのに自分は分かっているつもりでいました。
しかし、実際にソロモンの医療を目の当たりにし、自分がいかにそれを理解できていなっかったかをとても痛感しました。
日本であれば必ず助かる患者さんが少しずつ悪化し、最期を自宅で迎えるために家に帰る患者さん。
限られた医療器材の中で患者さんたちを診て、診断・薬の処方をする同僚たち。度々薬その他の物品の在庫がなくなるクリニックの現状。それでも看護師たちが限られた中で、私たちが思いつきもしない知恵を出し、上手にその不足分をカバーしているのを見て、いつも感心させられています。
今まで自分がやって来ていた看護は、物が全て揃っている日本だからできたんだな、と、心から思いました。
ここソロモンで、本当に多くのことが学べ、多くのことに気づかされます。
そんな中で、自分が外国人として、現地の看護師たちと一緒に仕事をする難しさも感じました。
ソロモン人にとって、日本はとても大きな国であり、大きな病院がたくさんあって、医療レベルも高いというイメージを持っています。しかし、ソロモンの看護師たちもしっかりとしたプライドを持っていて、そんな看護師たちを患者さんたちはとても頼りにしてクリニックを訪れます。
そんな中に自分が、看護師として来て初めのころは、私を「日本人」としてしか見てもらえませんでした。
同僚たちとの間に距離を感じ、どうしたら日本人としてではなく、私を同じスタッフとして受け入れてもらえるだろうか、と、とても悩みました。
けれど日が経つにつれ、ふと「クリニックでの活動はとても楽しい」と言っている自分に違和感を感じるようになりました。
日本の医療が進んでいる、と思っているソロモンの看護師たちにとってこの言葉は、決して良い言葉ではないな、ということに気づいたからです。
それ以来、そのような言葉ではなく、みんなとの距離をなくしたい、ということを分かってもらうために、みんなが私に頼みたいことがあっても、言いづらそうにしている時に、自分から動くなど、みんなが私に気を使わないように行動し続けました。
そして今、同僚たちはみんな私をニックネームで呼び、時々みんなと一緒にソロモン式で昼食を取ったりしています。
そのソロモン式で最初、とても戸惑ったのが「手を使って食べる」でした。ソロモンではこれが習慣の一つであり、外で食事をするときはリーフを皿代わりにします。ソロモンの人たちは、自分たちが釣ってきた魚・貝、そしてニワトリなどをさばいて、道端でよくバーベキューをしますが、それを道行く人は買い、その場で話をしながら食べます。クリニックの近くでもその光景をよく目にしていますが、ときにはその中に自分も入り、みんなと一緒に手で食べたりしています。
ソロモンに来て1年と8カ月が過ぎ、これまでいろんな経験をしてきました。それは決して楽しい経験ばかりではありません。けれどつらい経験であればある程、そこから気づくことは、どんなに楽しい経験よりも素晴らしく、とても偉大です。
なぜなら、多くの困難に正面から向き合い続けるからです。ときにはそんな困難に負けそうになる時もあります。そんなとき、私は現地の人たちの小さなやさしさに、いつも心救われてきました。
でもそれは、日本にいたら絶対に気づかない程小さなものです。しかし、これまでそんな小さなやさしさが、とても大きな幸せとなって、私をいつも奮い立たせてくれました。ソロモンで経験した事全てが私の宝となっています。
私は看護師としてソロモンに来れて本当によかったと思っています。残り4カ月を切りましたが、悔いの残らないようにここソロモンで精一杯看護をしようと思います。
申し訳ありません
私は一応、保健師なのですが、人の体調管理には厳しいくせに自分の体調管理には甘いのがいけないトコですね
さてさて、今日はソロモンに派遣された青年海外協力隊、看護師の光武章子(みつたけあきこ)さんからのお便りです
光武さんは白石町出身で、2009年の1月に出発されたので1年半がすでに経過し残すところ、あと数カ月の活動です。
私も似たような活動をしていたので、なんだか読んでいてほんとにそうだなぁと、光武さんの思いに感動してしまいました。
ではでは、じっくりお読みください
こんにちは。
私は今ソロモンの首都、ホニアラから少し離れたところにあるマララクリニックで現地の看護師たちと一緒に患者さんの看護をしています。
ここはホニアラ市外の5つのクリニックと、27の村、そして6つの学校を管轄しているクリニックで、毎日多くの患者さん達が、ここを訪れます。
クリニックでの主な活動内容は、外来診療・妊婦検診・乳児検診・6つの村への巡回医療・学校訪問などです。
日本と違ってここは医師がいないので、医師が普段している診断・薬の処方・その他全てのことを看護師たちがしています。
私はソロモンに来るまで、途上国の医療をテレビや本などでなんとなくイメージできる程度しか理解していませんでした。なのに自分は分かっているつもりでいました。
しかし、実際にソロモンの医療を目の当たりにし、自分がいかにそれを理解できていなっかったかをとても痛感しました。
日本であれば必ず助かる患者さんが少しずつ悪化し、最期を自宅で迎えるために家に帰る患者さん。
限られた医療器材の中で患者さんたちを診て、診断・薬の処方をする同僚たち。度々薬その他の物品の在庫がなくなるクリニックの現状。それでも看護師たちが限られた中で、私たちが思いつきもしない知恵を出し、上手にその不足分をカバーしているのを見て、いつも感心させられています。
今まで自分がやって来ていた看護は、物が全て揃っている日本だからできたんだな、と、心から思いました。
ここソロモンで、本当に多くのことが学べ、多くのことに気づかされます。
そんな中で、自分が外国人として、現地の看護師たちと一緒に仕事をする難しさも感じました。
ソロモン人にとって、日本はとても大きな国であり、大きな病院がたくさんあって、医療レベルも高いというイメージを持っています。しかし、ソロモンの看護師たちもしっかりとしたプライドを持っていて、そんな看護師たちを患者さんたちはとても頼りにしてクリニックを訪れます。
そんな中に自分が、看護師として来て初めのころは、私を「日本人」としてしか見てもらえませんでした。
同僚たちとの間に距離を感じ、どうしたら日本人としてではなく、私を同じスタッフとして受け入れてもらえるだろうか、と、とても悩みました。
けれど日が経つにつれ、ふと「クリニックでの活動はとても楽しい」と言っている自分に違和感を感じるようになりました。
日本の医療が進んでいる、と思っているソロモンの看護師たちにとってこの言葉は、決して良い言葉ではないな、ということに気づいたからです。
それ以来、そのような言葉ではなく、みんなとの距離をなくしたい、ということを分かってもらうために、みんなが私に頼みたいことがあっても、言いづらそうにしている時に、自分から動くなど、みんなが私に気を使わないように行動し続けました。
そして今、同僚たちはみんな私をニックネームで呼び、時々みんなと一緒にソロモン式で昼食を取ったりしています。
そのソロモン式で最初、とても戸惑ったのが「手を使って食べる」でした。ソロモンではこれが習慣の一つであり、外で食事をするときはリーフを皿代わりにします。ソロモンの人たちは、自分たちが釣ってきた魚・貝、そしてニワトリなどをさばいて、道端でよくバーベキューをしますが、それを道行く人は買い、その場で話をしながら食べます。クリニックの近くでもその光景をよく目にしていますが、ときにはその中に自分も入り、みんなと一緒に手で食べたりしています。
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Posted by JICAデスク佐賀 at 09:34│Comments(0)
│佐賀県出身JICAボランティア